カラフルなサンゴが人気の海近く 集えダイバー、地元の活性化も期待

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羽賀和紀

 愛媛県最南端、愛南町のダイビングショップが、町の中心部に宿泊施設をオープンする。

 これまで遠方から訪れるダイバーは車中泊するなどしていた。ゆっくり休める施設を用意することで、ダイビングをさらに楽しめる環境を作る。

 愛南町御荘(みしょう)地区。空き物件が目立つ商店街の一角で、17日に「&marine ―とまりん―」が開業する。車で15分ほど離れた同町外泊(そとどまり)で営業する「DIVE愛南」が経営する宿泊施設だ。

 「ゆっくり休んで体調を整えてもらうためにも宿泊施設は必要だった」と、DIVE愛南の田中翔代表(35)は言う。

 田中さんは、社会人2年目の時に勤めていた関東のガス会社を退職。神奈川・葉山や高知・柏島のダイビングショップで働きながら30歳での独立開業を目指した。

 20代後半のとき、偶然訪れた愛南の海に魅了された。岩にびっしり生えたカラフルなソフトコーラルの間を、色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ。

 「水中の景色が他の海と全く違った」。目標だった30歳でDIVE愛南を開業。5年で四国を代表するダイビングショップに育て上げた。

かつての旅館をダイバー目線で改装

 しかし、地理的条件が課題だ…

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この記事を書いた人
羽賀和紀
高知総局
専門・関心分野
地方自治・人口問題/海洋文化