第4回激高→後悔、繰り返す母「教育虐待かも」 娘の中学受験、焦りの正体

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高浜行人
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 東京都の40代の会社員女性は、小学校低学年の長女が年長の頃から、大手学習塾に通わせている。中学受験の準備のためだ。

 入試まではまだ時間があるが、すでに塾からかなりの量の宿題が出ている。そのため朝は早く起きて塾の宿題などをやる習慣をつけさせた。隣に座って採点をしたり、わからないところを教えたりする日々だ。

 自ら取り組むまで待つのがベストだとは分かっているが、放っておいても自ら勉強を始めることはなかなかない。親が手間をかけなければ受験で不利になると考えた。

 ただ、女性には悩みがあった。

 長女にできない問題があるとつい言葉がきつくなり、時に激高してしまうことだ。

 昨年のある日の朝、算数の文章問題が解けず、長女の手がとまった。「問題文を整理して図に書こう」。いらだつ気持ちを抑えながら、何度も言ってきた指示を繰り返した。

長女に激高して暴言を吐いてしまい、そのたびに後悔を繰り返す女性。長女に、気になる変化が生じ始めたといいます。後段では、怒りのコントロールの仕方に関する専門家の提案を紹介します。

■「何回言ったらわかるの!」…

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この記事を書いた人
高浜行人
東京社会部|教育班キャップ
専門・関心分野
学校教育、受験、教育行政
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    仲岡しゅん
    (弁護士)
    2024年7月4日15時0分 投稿
    【視点】

    ちょっと嫌味なことを言いますが、こういう「教育虐待」の記事が掲載される一方で、朝日新聞を含めたマスメディアも、それを煽るような記事を度々出しますよね。 子どもを東大に何人入れた親の教育法、とか、偏差値○○から海外の有名大学に行きました、とか

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