万博会場の爆発、新たな損傷10カ所以上を確認 JVが未報告と説明
2025年開催の大阪・関西万博の工事現場で3月に発生した爆発火災をめぐり、日本国際博覧会協会(万博協会)は22日、現場の屋根材のへこみなど、10カ所以上の新たな損傷が判明したと発表した。工事を担う施工業者からこれまで報告されておらず、今月20日になって報告があったと説明している。
爆発は3月28日午前10時55分ごろ、会場予定地(大阪市此花区)の西側にある「グリーンワールド(GW)工区」のトイレ棟で発生。溶接作業中に火花が出て、地中から周辺に漏れ出ていたメタンガスに引火して爆発。けが人はいなかった。万博協会はこれまでの発表で、コンクリート製の床と床点検口の計約100平方メートルが損傷したとしていた。
この火災では、施工業者から大阪市消防局への連絡が、発生から約4時間半後だったことが明らかになっている。
今回、協会は工事を担う鹿島・飛島建設共同企業体(JV)から報告を受け、鋼板の屋根材には285センチ×250センチ角の範囲内に10カ所のへこみがあることを確認。また、配管を通すために建物の基礎部分を貫く塩化ビニール管にも2カ所の変色が新たに確認された。
万博協会によると、事故直後には大阪市消防局が現場を調べ、JVも立ちあった。その時にJVの担当者は屋根材などの損傷も把握したが、JV内で情報が共有されず、結果的に万博協会にも報告が行われなかったという。
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