ニューカレドニア暴動、仏政府がTikTok遮断「暴力を拡散」

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パリ=宋光祐
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 南太平洋の仏領ニューカレドニアで13日に始まった暴動が深刻化している。仏治安当局の発表などによると、16日午前までに警察官2人のほか、住民3人が死亡、数百人が負傷した。仏政府は15日夜、非常事態を宣言した。暴力の拡散を防ぐ措置として、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を遮断した。

 暴動は13日夜から中心都市の南部ヌーメアなどで始まった。フランスのダルマナン内相によると、16日朝までの逮捕者は計200人を超えたという。

 混乱の拡大を受けて、フランスのアタル首相は15日、島の全域を対象に非常事態を宣言した。非常事態下では当局の権限が大幅に強化され、通信の制限などが可能になる。仏政府は暴力をあおるメッセージを拡散しているとして、島内でのティックトックへの接続を遮断した。

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 ニューカレドニアは、フラン…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交