143カ国がパレスチナの国連加盟支持、安保理に加盟手続き検討要求

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ニューヨーク=遠田寛生

 国連総会(193カ国)は10日、緊急特別会合を開き、パレスチナの国連正式加盟を支持し、国連安全保障理事会に加盟の再検討を求める決議を143カ国の賛成で採択した。決議に法的拘束力はないものの、国際社会の総意として大きな意味を持つ。しかし、加盟には安保理による勧告が必要で、拒否権を持つ米国は早くも反対を表明している。

 決議には「パレスチナには国連に加盟する資格があり、認められるべきだ」と明記され、日本や中国、ロシアなどが賛成した。反対は米国やイスラエルなど9カ国にとどまった。25カ国が棄権し、16カ国は投票に参加しなかった。

 パレスチナの加盟には、安保…

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この記事を書いた人
遠田寛生
スポーツ部
専門・関心分野
大リーグなどスポーツ全般、アンチドーピング
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    越智萌
    (立命館大学国際関係研究科准教授)
    2024年5月12日7時44分 投稿
    【解説】

    国連に加盟することは国家性の強いしるしになりますが、加盟国でないからといって国家ではない、というわけではありません。 そもそも、国家の成立のために他国の承認が必要か、には諸説あり、通説を断言することは難しいです。(創設的効果説と宣言的効果

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