ゴースト&レディ漫画舞台化の裏側 脚本・歌詞の高橋知伽江が語る

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増田愛子
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 近代看護の扉を開いたフローレンス・ナイチンゲールの陰には、不思議な縁で結ばれた幽霊の存在があった――。劇団四季の新作ミュージカル「ゴースト&レディ」は、藤田和日郎(かずひろ)の漫画を原作にした、オリジナル。脚本・歌詞の高橋知伽江(ちかえ)に創作の舞台裏を聞いた。

ナイチンゲールと幽霊、心ひかれた組み合わせ

 原作「黒博物館 ゴーストアンドレディ」を読んだ時、心を引かれたのはフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と幽霊という主人公の組み合わせだった。しかも、幽霊のグレイは芝居好きで、ロンドンの劇場にすみついているという設定。「所々でシェークスピアのセリフを引用するし、人生自体を一つの舞台のように捉えている点が、非常に面白いなと思いました」

 脚本執筆にあたり、自身もできるだけ資料にあたった。「実際に調べたことを書くのは、1割もないと思います。それでも、やっぱり自分の中にベースとなる知識があるかは、結構大きいように思います。例えば、当時せっけんはあったのか、とか。そういうことも知っているか、いないかでは違うんですよね」

 上下2巻にわたる長い物語を…

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