【そもそも解説】円安止まらず1ドル=160円台に なぜ?影響は?

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久保田侑暉
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 円安ドル高の流れが止まりません。1990年以来34年ぶりに一時1ドル=160円を突破しました。なぜ歴史的な水準まで円安が進んでいるのでしょうか。その影響も含めて解説します。

 Q そもそも円安って?

 A 外国の通貨に対して円の価値が下がることを言う。例えば、これまでは1ドルを100円で交換できたのに、1ドル=110円になると、同じ1ドルを手に入れるのに10円多くかかる。逆に1ドル=90円になると、ドルに対して円の価値が高くなるから「円高」と言う。

 Q 円安は生活にも影響が出るの?

 A 円の価値が相対的に下がるから、日本が輸入に頼る原油や小麦を海外から買うときに、今までより多くの円が必要になる。そうすると、企業の仕入れ価格は上がる。企業がその分を商品に価格転嫁すれば、消費者にとっても、日常的に買うガソリンや食料品などの値段が上がる。家計の負担が増えることになる。

 Q 円安はどのくらい進んでいるの?

 A 今年の初めは1ドル=140円台だったのが、足元では一時、1ドル=160円台まで下落した。円の価値はドルに対して20円程度も下がったことになる。1ドル=160円台は、バブル景気のさなかだった1990年4月以来、34年ぶりの円安水準だ。

 Q なぜ円安が進んでいるの?

 A 日本と米国の金利差が大…

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