アジア学院の古本市27日まで 地球の裏側へ届く支援

小野智美
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 小説から絵本、洋書まで数万冊が並ぶ「古本市」が、「那須セミナーハウス」(栃木県那須塩原市槻沢)で開かれている。途上国の農村指導者を養成する学校法人の催しで、売り上げは運営費に充てられる。27日まで。

 学校法人は「アジア学院」。古本は全国からの寄贈品で、文庫や新書は100円。それ以外は200円、美術画集は300円だ。

 26日と27日には、インド出身の職員ルイパ・ベロさん(39)が作るカレーとチャイも売る。19日に訪れてカレーを食べた栃木市斎藤綾子さん(46)は「本場の味。インドに来ているよう」。

 学院の年間の運営費は約2億円。半分は国内外からの寄付で、学院も年1度の古本市を開くなどして資金を集める。運営費は学生の渡航費にも充てられる。担当職員山下崇さん(45)は「古本市は地球の裏側へ届く支援となります」と話す。

 学院では、「人に仕える指導者」像を教える。授業は、学生のためでなく、学生の住む地域や住民のため、との考えだ。

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