被災地特別警ら隊、県外から38人の警察官 「福島の復興支えたい」

大久保泰
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 東日本大震災による行方不明者の捜索や空き家のパトロールなどに当たる「特別警ら隊」の出動式が福島県浪江町の双葉署浪江分庁舎で17日、行われた。46人が治安面から復興を支える。

 特別警ら隊は、震災翌年の2012年2月に発足。他県からの特別出向者を中心に編成されている。今年度は、新潟県兵庫県など17道府県の警察と、皇宮警察からの計38人が赴任した。行方不明者の捜索のほか、原発事故で立ち入り制限のある帰還困難区域などの警戒活動に当たる。

 浪江町の吉田栄光町長は「町民の帰還、移住には治安の安定が不可欠で、特別警ら隊の協力をお願いしたい」と激励した。

 北海道警から派遣された木下航(わたる)巡査部長(34)は神戸市出身で、5歳の時に体験した阪神大震災の激しい揺れを今も覚えているという。「パトロールをする中で一人でも多くの方と話をして、福島の復興を少しでも支えたい」と意欲を見せた。(大久保泰)

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