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米国務長官、イスラエル首相と会談 ラファ侵攻に再び反対

【動画】イランのイスラム革命防衛隊が公開した、イラン上空に閃光(せんこう)が走る映像=ロイター/アイプレス
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 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスの交渉が続くなか、ブリンケン米国務長官は1日、イスラエルを訪れました。ネタニヤフ首相らと会談し、ガザ最南部ラファへの侵攻に反対する考えを改めて示しました。

 ブリンケン氏はヘルツォグ大統領との会談に際し「停戦を今すぐ実現させたい」と主張し、「実現しない唯一の理由は、ハマスによるものだ」と語りました。

 この発言に対し、ハマス幹部は反発。パレスチナ側に圧力をかけ、イスラエルを無罪放免にするものだ、と批判しています。

イスラエル・パレスチナ問題をめぐる動きを時系列でお伝えします。

■■■2024年5月2日(日本時間)の動き■■■

ハマス「おそらく2日に返答」 停戦交渉めぐりAP通信報道

 パレスチナ自治区ガザをめぐる停戦交渉で仲介国のエジプトが示している提案について、イスラム組織ハマスは1日、「おそらく明日(2日)には仲介国に返答があるだろう」とAP通信に対する声明の中で述べた。

 APによると、交渉中の停戦合意案は3段階からなり、双方の拘束者の段階的な解放や、停戦中に「恒久的な平穏」の回復に向けた交渉を始めることなどが盛り込まれている。

 一方、この合意によって戦争を終わらせるかどうかという点で、ハマスとイスラエルの間には隔たりがあるという。ハマスは恒久的な停戦を求めているのに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は4月末、「合意があろうとなかろうと、我々は(ガザ最南端の)ラファに入り、そこにいるハマスの大隊を排除する」と強調している。

コロンビアがイスラエルと断交

 南米コロンビアのペトロ大統領は1日、イスラエルとの国交を断絶すると表明した。イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が激化していることについて、左派のペトロ氏は以前からイスラエルを強く非難していたが、対応を一歩強めた形だ。

 ペトロ氏は1日、首都ボゴタで演説し「明日、イスラエルと断交することを発表する。ジェノサイド(集団殺害)を進める政府、リーダーが存在するからだ」と述べた。ロイター通信によると、ペトロ氏は「各国は受け身になってはいけない」とも強調し、コロンビアに続いて断交するよう促したとみられる。

 イスラエル軍によるガザ地区への軍事侵攻が始まった昨年10月以降、ペトロ氏は駐イスラエル大使を召還するなど、イスラエルを強く非難してきた。食料を求めるガザ地区の住人が100人以上死亡した今年2月には、イスラエルからの武器購入を停止するとした。

 ペトロ氏の断交表明を受け、イスラエルのカッツ外相は自身のX(旧ツイッター)に「ペトロ氏は、子どもを殺すなど人類が知る限り最も卑劣な怪物(ハマス)の味方をすることを決めた」と反発した。

イスラエル、ガザ北部エレズ検問所を初開放、物資積んだ30台入境

 イスラエル軍は1日、同国側との境界にあるパレスチナ自治区ガザ北端のエレズ検問所を人道支援搬入のために開放したと発表した。開放は昨年10月にイスラム組織ハマスとの戦闘が始まって以来初めてという。

 イスラエル軍によると、食料や医薬品を積んでヨルダンから到着したトラック30台がこの日、エレズ検問所からガザに入った。開放は、ガザでの停戦を強く望むブリンケン米国務長官のイスラエル訪問に合わせた形となった。

 ロイター通信によると、イスラエル側で援助物資輸送の承認にあたる機関の責任者は「検問所が毎日開かれ、支援のトラックが毎日500台入るという目標の達成につながることを望む」と記者団に語った。この台数は、昨年10月の戦闘開始前にガザに入っていた物資の量に匹敵するという。

 ロイターによると、エレズ検問所はハマスとの戦闘開始時に破壊されて以来、閉鎖されたままになっていた。検問所のあるガザ北部では数十万人が飢餓の危険にさらされており、ここ数カ月間、国際援助機関が再開を要望していた。

■■■2024年5月1日(日本時間)の動き■■■

ハマス、ブリンケン米国務長官の発言を批判

 パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止と人質解放の交渉について、ブリンケン米国務長官が「(イスラム組織)ハマスは早く決断しなければならない」と述べたことに対し、ハマス幹部は1日、「パレスチナ側へ圧力をかけ、イスラエルを無罪放免にするものだ」と批判した。ロイター通信が報じた。

 イスラエルによる停戦案について、ハマス幹部は「まだ検討中」とも語ったという。

国連事務総長、ラファへの地上作戦阻止を訴える

 国連のグテーレス事務総長は4月30日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの最南部ラファへの地上作戦について、「イスラエルに影響力を持つすべての者が作戦阻止へ全力を尽くすよう訴える」と述べた。米ニューヨークの国連本部で記者団に声明を読み上げた。

 また、ガザ南部ハンユニスの病院などで見つかった集団墓地の専門家による徹底した調査を求めた。南部最大の病院「ナセル病院」だけでも390体以上の遺体が掘り起こされたと報告。その上で「正確な状況を明らかにするためには、法医学の専門知識を持つ独立した国際調査官の集団墓地跡への立ち入りが直ちに許可されることが不可欠だ。死者と行方不明者の家族には、何が起こったのかを知る権利がある」などと語った。

イスラエル当局者、ハマスの回答「1日夜まで待つ」

 パレスチナ自治区ガザをめぐ…

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