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　17日深夜に発生した豊後水道を震源とする最大震度6弱を観測した地震の発生を受け、岸田文雄首相は18日未明、首相官邸で記者団に「被災地では夜間でもあり、不安を感じている方も多いかと思うが、安全第一で行動をしていただきたい」などと語った。

　首相は地震発生直後、早急に被害状況を把握すること▽人命第一の方針のもと、政府一体となって救命・救助等の応急対策に全力で取り組むこと▽国民への情報提供を適時的確に行うこと――の3点を指示した。

　林芳正官房長官は臨時会見を2回開いた。18日午前1時ごろからの2回目の会見では、「軽傷で救急搬送された人が数人いるという報告を受けている」と明らかにした。軽傷者の詳細は「関係機関が情報収集に当たっている」と述べるにとどめた。

　林氏は、110番通報、119番通報が「現時点で数件寄せられている」とも語った。現時点では自衛隊への災害派遣要請はないといい、災害対策本部の設置や政府関係者の現地への派遣については「被害状況に応じて適切に判断していく」と語った。

　林氏は18日午前0時すぎからの1回目の会見では、「四国電力伊方原子力発電所をはじめ、原子力施設について、現時点で異常があったとの報告はない」とも述べた。

　政府は官邸対策室を設置し、対応にあたっている。