窓開ける春、増す転落リスク 3歳児の6割が越える「120センチ」

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近藤咲子 黒田陸離 岡田真実
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 マンションのベランダなどから子どもが転落する事故が後を絶たない。広島市では16日、タワーマンションから転落したとみられる3歳の女児が亡くなった。痛ましい事故を一件でも減らすにはどうすればいいのか。専門家は、子どもの発達段階について知ることや、家庭での対策だけでなく社会全体での取り組みが必要だと指摘する。

 厚生労働省の人口動態調査によると、2018~22年の5年間で、4歳以下の子ども21人が建物から転落して亡くなった。最も多いのが4歳(7人)で、2歳(6人)、3歳(5人)と続く。5~9歳は2人で、幼児の転落事故が特に多くなっている。

 昨年3月には、名古屋市のマンションで2歳の双子の男児が死亡した。5月にも山口県で、4歳の男児が12階から転落して亡くなった。

 広島市で16日に起きた事故では、亡くなった3歳の女児の身長は約100センチ。警察は、ベランダにあった135センチの高さの手すりを乗り越え、誤って転落したとみている。

 事故による子どもの傷害予防に取り組んでいるNPO法人「Safe(セーフ) Kids(キッズ) Japan(ジャパン)」理事の北村光司さんは、3~4歳になると運動能力が発達して走ったりよじ登ったりできるようになり、「大人が考える以上の高さを登れるようになる」と話す。

大人の想像以上の運動能力を幼児は持っているそうです。記事の後半では、子どもの命を守るための対策を専門家に聞いています。

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