岩手にイセエビ、腐る羅臼昆布 進む温暖化、禁漁しても魚が増えない

有料記事

宮野拓也 座小田英史 山本智之
[PR]

 地球温暖化の影響とみられる海の生き物たちの異変が次々と確認されている。生息域の変化や、漁獲量の増減だ。今年も酷暑が予想され、さらなる影響拡大が懸念されている。

温暖化の影響で魚の生息地に変化 

 岩手県宮古市の県立水産科学館では今、イセエビが展示され、話題を呼んでいる。昨年秋以降、地元でとれたものだ。

 イセエビは主に温かい海に生息し、国内の北限はかつて茨城県沖とされていた。しかし、同館によると、地元の宮古湾や山田湾で、2021年に初めて2匹確認され、22年はゼロだったものの、23年は12月下旬までに18匹。昨年は水温が平年より2~4度高く、担当者は「温暖化の影響ではないか」と話す。宮城県石巻市の市場でも今年に入り、ロウニンアジやハマフエフキなど、これまでにみられなかった南方系の魚が市場に並ぶ。

■水揚げ量が大幅減少 各地の…

この記事は有料記事です。残り1907文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら