先生の働き方改革でドローン下校見守り 利根川沿い中学校の試行錯誤
根岸敦生
ドローンを使って中学生の下校を見守る実証実験が4月15日から、千葉県東庄町の町立東庄中学校で始まった。ドローンが撮影する映像を活用することで、遠隔地にいても生徒たちの状況を把握できる点に着目した。これまで教職員の役割だった見守りをドローンに代行させ、教育現場の働き方改革に取り組むのが狙いだ。
15日、同校の職員室。
先生たちは、2機のドローンから送られてくる映像を見守っていた。
モニターの映像は、約2キロ先まで見渡すことができるほど鮮明だ。
職員室にいながらにして、ドローンからの映像で遠方の現状を把握できるほか、ドローンがどこを飛行し、カメラがどの方角を向いているかも地図上で示される。
都祭史(ひとし)校長は「地域の人が少なくなっている」と今後の見守りのあり方が課題とした上で「車での巡回よりも、自転車の乗り方など普段の生徒たちの姿を見ることができた」とドローンによる効果を実感していた。
見守りが必要な背景
現在、262人の生徒が通う…