米中の国防相、1年半ぶり直接協議 南シナ海や台湾問題を電話で議論

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ワシントン=清宮涼 北京=井上亮
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 オースティン米国防長官と中国の董軍国防相が16日、電話で協議した。南シナ海での緊張が高まるなか、米中間の衝突の回避に向けて協議がなされたとみられる。米中の国防相による直接協議は約1年5カ月ぶり。米中関係の悪化を受けて滞っていた。

 南シナ海のアユンギン礁近海では最近、中国船によるフィリピン船への放水や衝突などが相次いでおり、米国は危機感を募らせている。日米フィリピンの首脳が11日に初の首脳会談を開き、自衛隊と米比海軍との共同訓練の実施を決めるなど、南シナ海問題に関与する姿勢を強めている。米国防総省によると、オースティン氏は電話協議で、南シナ海における航行の自由の尊重が必要だと強調した。台湾問題をめぐっては、中台関係における「平和と安定の重要性」を伝えた。米中の軍同士の対話を維持する重要性も強調した。

 米中は昨年11月の首脳会談…

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