初日の陪審員選び、辞退50人超え トランプ氏は開廷前「迫害」主張

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ニューヨーク=中井大助 高野遼
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 15日に始まったトランプ前米大統領による元不倫相手への「口止め料」をめぐる裁判では、12人の陪審員を市民の中から選ぶ手続きが進んだ。休憩を挟んで約5時間続いた公判では、トランプ氏に発言の機会はなかったが、開廷前には報道陣に「いまだかつて見たこともない政治的迫害だ」と主張。従来と同じように、自らを政争の「被害者」だと演出した。

 公判の最初の課題は、党派による分断が進んだ米国社会で「大統領の犯罪」を公平に裁く陪審員を見極めることだった。

 「偏見なしに判断できないと思う場合、手を挙げてください」

 15日午後、法廷に着席した96人の陪審員候補に、マーシャン判事が問いかけた。代表取材記者によると、50人超が挙手し、辞退が認められた。

 トランプ氏には圧倒的な知名度があり、激しい感情を抱く人も多い。「公平に判断できない」という意思を個別に確認するのはあまりにも手間がかかるとして、例外的に、挙手で辞退を認めることになっていた。別の約10人は「何らかの理由で陪審員を務められない」と回答。陪審員候補者は約35人となった。

候補者が次々と質問に回答

 候補者は順番に、質問への回…

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