宗田理さんが死去、95歳 ベストセラーに「ぼくらの七日間戦争」

 やんちゃな少年少女が悪い大人たちをきりきり舞いさせる「ぼくら」シリーズで知られる小説家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが8日、肺炎のため死去した。95歳だった。葬儀は家族のみで営んだ。喪主は長男唯さん。

 東京生まれ。少年期を愛知県一色町(現西尾市)で過ごした。日本大学芸術学部を卒業後、映画脚本助手や雑誌編集者を経て、1979年に「未知海域」で作家デビュー。同作は直木賞候補になった。初期は大人向けに書いていたが、85年、管理志向の教師と大人社会に反乱を起こす中学生を描いた「ぼくらの七日間戦争」が10代に支持されてベストセラーに。宮沢りえさんが主演した映画もヒットした。

 90歳を超えても「ぼくら」シリーズの新作を精力的に書き継いでいた。累計部数は2千万部を超える。

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