「厳しいAI規制は志向しない」日本政府を評価 米オープンAI副社長

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村井七緒子 和気真也
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 米オープンAIで各国政府との交渉を担うアナ・マカンジュ渉外担当副社長が15日、朝日新聞の取材に応じ、日本政府の姿勢について「厳しいAI規制は志向しないという一貫したアプローチを採っている」と評価した。一方、AIモデルの訓練時に生じる著作権の問題については「(メディアなど)著作権者と対話を続ける」とした。

 日本の著作権法は、著作物を許諾なしにAIモデルの訓練データに利用できるとする。マカンジュ氏は、「何が許されて、何が許されないかが明確に示されていることは、研究開発において非常に重要だ」と話し、AI開発に寛大な日本の政策的立場を支持した。

 また、「技術が日々進歩するなかで、政策に一貫性があることも先を見通して投資していくうえで欠かせない」と述べた。

クリエーターが抱く著作権法への懸念には…

 メディア企業やクリエーター…

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    佐倉統
    (東京大学大学院教授=科学技術社会論)
    2024年4月16日8時58分 投稿
    【視点】

    日本にとっては好機到来と言える。規制の緩い国にその分野の研究開発が集まってくるのは、よくある道理だ。1980〜90年代の生命医科学分野ではヨーロッパ諸国が軒並み厳しい倫理的規制を制定した結果、大学や大手製薬会社の研究室がアメリカに逃げた。2

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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2024年4月16日15時8分 投稿
    【視点】

     「厳しいAI規制は志向しない」日本政府を評価、という見出しにドキリとして読み始めました。もしかしたら…という懸念がありました。  最後まで読んで、やはり、そうだったか・・・という思いを持ちました。  最初の段落で、・・・日本政府の姿勢

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