イランがイスラエルにミサイルなど発射、1人けが 大使館攻撃の報復

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エルサレム=高久潤 テヘラン=佐藤達弥 ワシントン=合田禄

 イスラエル軍のハガリ報道官は14日未明の記者会見で、イラン領土から数十機のドローン(無人機)やミサイルなど計200発以上がイスラエルに向かって発射されたことを確認した、と発表した。ハガリ氏は、大半は国外で迎撃したとし、「イスラエル領内に落下したミサイルは数発だ」と述べた。現時点では子ども1人が負傷し、南部の軍基地で軽微な被害があったという。

 イスラエル空軍機が10発以上の巡航ミサイルを国境の外で迎撃した、と説明。無人機やミサイルなど「計200発以上の脅威が発射された」とした。そのうえで「このできごとは、まだ続いている」とし、防衛のための配備を続けていると強調した。

 イラン革命防衛隊も14日、声明を発表し、イスラエルに対して「数十のドローンとミサイルを発射した」と明らかにした。国営放送が伝えた。国営放送によると、声明は「(シリアの首都)ダマスカスのイラン(大使館)の領事部に対する攻撃など、イスラエルの犯罪に対する報復」と理由を説明している。イラン国営プレスTVによると、革命防衛隊は攻撃の作戦名を「真の約束」としているという。

 在シリアのイラン大使館は1…

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

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