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　米大リーグの大谷翔平選手の銀行口座から1600万ドル（約24億5千万円）超をだまし取ったとして銀行詐欺容疑で訴追された元通訳の水原一平容疑者が12日、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷し、2万5千ドル（約383万円）の保証金で保釈された。水原容疑者の司法手続きは、5月の罪状認否がポイントになるとみられる。

　水原容疑者は足かせを付けて入廷した。この日朝に連邦保安官局に出頭して身柄を拘束されたためだ。入廷後、裁判官は足かせを外すことを認めた。

　氏名など人定に関する質問や保釈の条件についての裁判官の説明に、水原容疑者は表情を変えずに「イエス」と繰り返した。

　保釈条件として提示されたのは、大谷選手をはじめとする関係者との接触の禁止、賭博への関与や賭博場への入場の禁止などだ。水原容疑者は声を出さずにうなずいていた。ギャンブル依存の治療も条件とされた。

　裁判官は、水原容疑者がロス周辺に家族と長く住んでいること、犯罪歴がなく、逃亡の恐れもないことなどを考慮して、即日の保釈を認めた。法廷のやりとりは15分ほどで終わった。裁判官は保証金は「無担保」としており、保釈の際に支払う必要はなく、条件に違反した場合に支払うものとみられる。

識者「禁錮6～8年になる可能性」

　閉廷後、弁護人のマイケル・…