第7回ジェノサイド黙認し、ジャングルの世界待つのか 人権派弁護士の警鐘
イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで、長年イスラエルの占領政策を批判してきた、国際的に著名な人権活動家がいます。パレスチナ人の弁護士ラジ・スラーニさん。ガザで3万3千人以上が犠牲になった今回の戦闘は「ジェノサイド(集団殺害)」だと明言しています。どういうことなのでしょうか。
――この半年間、ガザでは何が起きたと考えていますか。
パレスチナ人に対するジェノサイドです。女性や子どもたちがこれほどまでに殺害され、多くの住民が住んでいた場所を追われました。この瞬間もガザでは空爆が続いています。
強調しておきたいのは、このジェノサイドは昨年10月7日に始まったわけではないということです。物資や人の移動の自由をイスラエルが完全に制御でき、イスラエルが必要と思えばいつでも空爆ができる。時間をかけて作られた仕組みがあって、初めて可能になっているジェノサイドです。
ハマスが先に攻撃したから何なのか
――10月7日に攻撃を始めたのはイスラム組織ハマスでした。イスラエルはハマスの壊滅が目的で、一般市民は標的ではないと言っています。
ハマスが攻撃を始めたから何…
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]