旧ジャニーズが初ライブ 性被害の補償、いまだ4割「見切り発車だ」

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島崎周 編集委員・大久保真紀

 旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP. 〈スマイルアップ〉)からマネジメント業務などを引き継いだ新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の初めてのライブが10日、東京ドームで開かれる。故ジャニー喜多川氏から受けた性被害の補償は道半ばで、当事者からは「見切り発車だ」との声が上がる。

 補償を担うスマイル社のウェブサイトによると、3月29日時点で、973人から被害の申告があり、413人に補償内容を通知。356人と合意し、324人に補償金を支払った。

 申告者のうち43人に対しては、在籍や性被害が確認できないとして、補償しないと通知したと2月末時点で明らかにしている。まだ申告者の約4割としか補償問題が解決していない。

「被害に見合わない」

 ジャニーズ性加害問題当事者…

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この記事を書いた人
島崎周
東京社会部|文部科学省担当
専門・関心分野
性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権