銃乱射した少年の両親に10~15年の禁錮刑 親の実刑判決は米国初

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ニューヨーク=遠田寛生
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 米ミシガン州の高校で2021年、15歳だった少年が11人を死傷させた銃乱射事件に関連し、ミシガン州の裁判所は9日、過失致死罪で有罪の評決を受けていた少年の両親に10~15年の禁錮刑を言い渡した。AP通信が伝えた。

 少年には23年12月に終身刑が言い渡されている。子どもが起こした銃撃事件で親が実刑判決を受けるのは、米国史上初めてだという。

 9日に量刑を言い渡されたのは、少年の父親のジェームズ・クランブリー被告(47)と母親ジェニファー・クランブリー被告(46)。2人は凶器となった銃の管理が不十分だったことや、精神状態が不安定だった息子について適切な措置を取らなかったことを指摘され、今年2~3月に有罪になっていた。

 裁判官は9日、「この判決は親の育て方が悪かったということではない。(犯行につながるような両親の)行動、あるいは収拾のつかない事態を止められたかもしれない行動の欠如がくり返されたことを確認するものだ」などと述べた。ジェームズ被告は法廷で遺族に謝罪したという。

 事件は21年11月30日…

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