「長ネギの物価も知らない」韓国大統領に批判 投票所に持ち込み制限

有料記事

ソウル=太田成美

 韓国の国会議員の総選挙(10日投開票)の街頭演説で、長ネギを掲げる野党支持者らの姿が目立つ。物価高が続く中、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が市価より格安の長ネギの価格を「合理的」と評したことで、「物価も知らない」との批判が高まっている。

 発端は3月18日、尹氏が物価を確認しにスーパーを視察した時のことだ。1束875ウォン(約98円)の長ネギを見て、「合理的な価格だ」と発言した。市価は2千~3千ウォン程度だ。「長ネギ」と「大破」の韓国語の発音は同じ「デパ」のため、野党支持者らは長ネギを持ち、尹政権の「大破」を訴えるようになった。

 これに対し、中央選挙管理委員会は長ネギを「政治的な意思表示の道具」とみなし、今月5~6日の事前投票の際に投票所に持ち込めないよう内部で指示した。

 進歩(革新)系最大野党・共…

この記事は有料記事です。残り149文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
太田成美
政治部|外務省担当
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー