「遊び場を」輪島・小6の訴え のと未来トークで80人議論
石川県が能登半島地震からの「創造的復興プラン」を策定するため、被災者や市民の意見を聴くワークショップ「のと未来トーク」が7日、輪島市であった。約80人が「目指すべき輪島の姿」を語り合った。
6日の珠洲市に次いで2カ所目。参加者は発災から3カ月間の思いをグループ別に話し合った。輪島市内の女性(56)は自宅が無事だったが、避難所に物資をもらいに行った際、避難している住民からの「何をしに来たのか」という冷ややかな視線を感じたという。
「復興のことを僕も考えたいから来た」という地元の小学6年生、岩本命(みこと)さん(11)は最年少の参加者。全員の前でマイクを握り、「遊び場を増やして。学校のみんなが輪島に戻って過ごせる住宅も」と訴えた。
「生業の再建」「暮らしとコミュニティの再建」など、復興プランの骨子案に示された5本柱に沿って輪島塗、輪島朝市、千枚田、漁業などの復興について意見を交換。「廃校舎のリノベーション」「サイクリング、マリンスポーツの環境づくり」「エネルギーも自給自足」などのアイデアが出た。
NPO法人「カタリバ」が事務局で、県幹部も話の輪に入った。高橋実枝・企画振興部長は「大変な思いをされ、困難な状況が続く方々に未来への前向きな声をいただいた。復興プランづくりに生かしたい」と話した。
13日に能登町、14日に穴水町、20日に七尾市、21日にオンライン、28日に志賀町、29日に金沢市でも開かれる。申し込みは公式サイト(https://nototalk.com/)へ。