太陽光は「売る」より「使う」がお得 自家消費のカギは昼間の給湯機

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安田朋起 編集委員・石井徹

 自宅で作った電気は、売るより自ら使う方がお得になりやすい。電気代が値上がり傾向の中、売電が一般的だった太陽光発電の電気を自家消費する動きが広がっている。

 埼玉県川越市の田村久美子さん(65)は戸建て住宅で夫と義母の3人暮らし。屋根には3・75キロワットの太陽光パネルが載る。発電した電気は、国の固定価格買い取り制度(FIT)で電力会社に売っていたが、10年間の買い取り期間が終わり「卒FIT」になると、1キロワット時38円だった売電価格が8~9円程度に下がる。一方、電気料金は値上がりしていた。

 「なんとかしなきゃ」。2022年7月、自宅のガス給湯器を、ヒートポンプ給湯器の新製品「おひさまエコキュート」に買い替えた。

 エコキュートはエアコンと同…

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この記事を書いた人
安田朋起
鹿児島総局長
専門・関心分野
再エネ、原発、環境、災害、持続可能性