独自

紅麴サプリ問題で健康被害報告義務化へ 政府が食品衛生法改正検討

有料記事

鬼原民幸

 小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使ったサプリメントが原因と疑われる健康被害が多発している問題を受け、政府は、食品衛生法を改正する方向で検討に入った。食品に関する健康被害情報の国などへの報告を義務化し、再発防止を図る。また、同サプリが「機能性表示食品」だったことを受け、同制度でも報告を義務化する見直しの検討を進める。

 複数の政権幹部が明らかにした。同社のサプリ「紅麹コレステヘルプ」をめぐっては、摂取した人から健康被害が相次いで報告されながら、同社が国に報告するまで2カ月以上かかっていたことが問題視されている。

 政府は、報告の遅れが被害拡…

この記事は有料記事です。残り560文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
鬼原民幸
大阪社会部|社会サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
  • commentatorHeader
    大村美香
    (朝日新聞記者=食と農)
    2024年4月4日10時34分 投稿
    【視点】

    望ましい方向だと思います。ただ、食品衛生法は食品を扱う幅広い事業者を対象としているので、どう対象を絞るのか。また、最初は原因物質や因果関係が分からないなかで、健康被害をどう定義して、どのような有害事象が起きたら報告を求めるのか。真に意味ある

    …続きを読む
「紅麴」サプリ問題

「紅麴」サプリ問題

小林製薬は2024年3月、紅麴(こうじ)の成分を含んだサプリメントを摂取した人から健康被害の報告があった発表しました。紅麴を原料にした食品などにも、影響が広がっています。[もっと見る]