紅麴サプリ摂取後の腎障害47例 服用から短期間の発症も 腎臓学会
土肥修一 後藤一也
小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次いでいる問題で、日本腎臓学会は1日、サプリ摂取後に腎障害を起こした患者47人の分析結果を公表した。尿細管間質性腎炎、尿細管壊死(えし)、急性尿細管障害などの病気になったケースが確認され、服用から短期間での発症もあった。死亡例はなかった。
同学会は問題発覚後、会員医師らにアンケートを実施。3月31日までに報告のあった症例について取りまとめた。
47人のうち、ほとんどが「紅麹コレステヘルプ」をのんでいたが、同社が製造したサプリ「ナイシヘルプ+コレステロール」をのんでいた人も1人いた。
患者の年齢は30~70代で、40~69歳が約9割を占めた。女性が66%だった。サプリをのみ始めた時期は約4割が1年以上前の2023年3月以前。ただ23年12月、今年1、2月といったのみ始めから短い期間の人もいた。
医療機関の受診は23年11…