「蛍」中嶋朋子さん語る 廃線・廃駅、「北の国から」邦さんの思い出

【動画】「蛍」中嶋朋子さん語る 廃線・廃駅、そして「北の国から」=堀篭俊材撮影
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 JR根室線・富良野―新得間の列車が31日にラストランを迎えるにあたり、沿線を舞台にしたテレビドラマ「北の国から」に出演し、「蛍」を演じた俳優の中嶋朋子さん(52)が朝日新聞のインタビューに応じた。北海道富良野市でのロケの思い出にふれ、「通勤や通学で駅や鉄道を利用する方々の思い出が詰まっている。駅舎が良き形で残ればいいなと思います」と語った。

 ――「北の国から」第1話で純と蛍が降り立った布部駅がまもなく役目を終えます。

 「純君も蛍ちゃんも都会育ちという設定で、私自身も東京出身でしたから、布部駅を訪れたときは本当にびっくりしたのを覚えています。まだ幼かったので、ホームから降りて線路を横切って、小さな駅舎に行くという感じが冒険みたいでワクワクしました」

 ――布部駅を初めてみたときのことは覚えていますか。

 「なんかドラマのセットみたいだなと。小さい駅舎で、線路がどこまで続いてんだろうっていう感じで伸びていて。線路もホームも(屋根がなくて)むき出しじゃないですか。都会では触れたことがない情景でしたね」

 ――駅舎の存続を求める声があります。

 「富良野に限らず原風景的なものが失われてしまうことが多いですけれども、いろんな方の思い出も詰まっているでしょうし、いい形で残ればいいなと思いますね。北海道に関していえば、皆さん列車での移動が少なくなってきているのでしょうけれど、観光列車を走らせて残すことはできないのでしょうか」

 ――列車や駅は「北の国から」で重要な役割を果たしていました。

 「日常いつも利用しているも…

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