「ウクライナ側が関与の証拠を確認」 ロシア当局、モスクワ襲撃で
ロシア連邦捜査委員会は28日、モスクワ郊外の襲撃事件で押収した機器を分析した結果、「拘束したテロリストが、ウクライナの民族主義者とつながっている証拠を得た」と、テレグラムで明らかにした。インタファクス通信が伝えた。
捜査委員会の同日の会議で報告された。「ウクライナからテロ実行犯に多額の資金や暗号通貨が送られ、犯罪の準備に使われたと確認した」とし、「計画的な行動と入念な準備、犯罪の首謀者からの資金的支援が完全に裏付けられた」としている。
捜査委員会はまた、「テロの資金計画に関与した」として、新たに別の容疑者を拘束したと発表した。23日に実行犯4人を含む11人を拘束したと発表しており、これで計12人が拘束されたことになる。
襲撃事件は22日、モスクワ郊外のコンサート会場で発生し、当局はこれまでに143人が死亡したと発表している。
過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したほか、米国もISを批判しており、米欧ではISによるテロとの見方が強まっている。
ただ、プーチン政権は事件直後から「ウクライナ側と接触していた」などと一貫して主張している。今回の事件を、侵攻中のウクライナで攻撃を激化させる理由として利用するといった懸念も出ている。
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