「森喜朗元首相の影響強まった」還流復活した時期 安倍派幹部が証言

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森岡航平 藤原慎一 西村圭史
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 自民党安倍派の裏金事件をめぐり、岸田文雄首相が行った派閥幹部への聴取で、一度は廃止した還流の復活を決めた2022年8月以降について「派閥への森喜朗元首相の影響が強まった時期と重なる」とする証言が出ていたことがわかった。

 聴取にかかわった関係者が明らかにした。同年7月の安倍晋三元首相の死去後、最大派閥のまとめ役がいない中、派閥の運営全般に影響力を強めた森氏が還流復活の判断に関わった可能性があるとみて、党が調査に乗りだすかどうかが焦点だ。

 首相は28日の参院予算委員会で「(森氏は)関係者の一人で、政治責任を明らかにするために必要な方ということで含まれうる」と述べ、聴取の可能性に言及。森氏の聴取には政権内で賛否が分かれており、首相は慎重に判断する。

 首相は茂木敏充幹事長、森山…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年3月29日5時40分 投稿
    【視点】

    裏金問題が発覚する半年ほど前、安倍氏が亡くなってからは1年近く経った頃でした。「自民最大派閥は森元首相1強?」という記事(※)が出ており、「安倍派」について私はこんなコメントをしています。  「領袖が亡くなって後継が決まらないなら「旧安倍派

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