総文祭演劇作品がメジャーに変身 「等身大」の物語、映画でヒットも

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井上秀樹
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 高校生が主役の青春映画や舞台に、ひと味違った風が吹いている。元をたどると、高校演劇の秀作だった。10代が生み出す等身大の物語は、大人がヒットを期す新たな鉱脈なのか。

 5月3日公開の映画「水深ゼロメートルから」は、夏休みに水のないプールに集まった女子生徒たちが、内面に抱える悩みを明かしていく。女子高生バンドの青春を描いた「リンダリンダリンダ」の山下敦弘監督がメガホンをとった。

 昨年は舞台「フートボールの時間」が全国ツアーで上演された。大正時代に丸亀高等女学校であった、女子サッカー発祥にまつわる史実を元にした。

 前者は徳島市立高校、後者は丸亀高女の後身の香川県立丸亀高校が、全国高校総合文化祭の演劇部門で上演した作品だ。前者は2019年の四国大会、後者は18年の全国大会で最優秀賞に選ばれた。

「キャラクターに実在感がある」

 映画版「水深」を企画したス…

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