柏崎刈羽原発、4月15日にも燃料装荷へ 地元「どうして先走るか」

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戸松康雄 井上充昌
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 東京電力が28日、柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」を4月15日にも始めることを明らかにした。年明け以降、再稼働に向けて地元への働きかけを強める国と歩調を合わせ、着々と準備を進めている。東電に対する不信感に加え、能登半島地震で事故への不安が高まる地元を置き去りに、再稼働の動きが加速している。

 東電はこの日、燃料装荷を原子力規制委員会に申請した。対象の核燃料は872体。申請の際に提示を求められる再稼働の時期は「未定」とした。核燃料が原子炉に入れば、福島第一原発事故後の2011年8月に運転を停止し、16年10月に燃料プールに移されて以来8年ぶりとなる。

 再稼働にあたっては、原子炉に核燃料が入った状態で、「制御棒」が正常に作動して核分裂反応を抑えられるかや、圧力容器に漏れがないかなどを調べる必要がある。一般的に燃料を入れるのに2週間ほど、事業者自身による確認や検査に1カ月半ほどかかるとされ、およそ2カ月ほどで再稼働のための技術的な準備が整う計算になる。

所長「慎重に実施する」

 同日の記者会見で稲垣武之所…

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