異次元緩和の転換「遅きに失した」 元日銀副総裁、物価目標にも疑問

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聞き手・土居新平
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 日本銀行が11年にわたる「異次元」の金融緩和策を転換した。この決定について、大規模緩和が始まる直前の2013年3月まで日銀副総裁を務めた山口広秀・日興リサーチセンター理事長は「遅きに失した」と指摘する。物価上昇率2%を目指した緩和の効果についても「否定的にならざるを得ない」と話す。

 今回の政策転換は、金融政策を通常モードに戻すという意味では一定の前進だ。ただ、安定的・持続的な物価上昇率2%はすでに実現していた。その意味では、遅きに失した感がある。

 物価は2021年秋ごろには…

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