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　タカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市）で27日、今春入学する第112期生の合格発表があった。今年は480人が受験し、40人が合格した。競争率は12倍で、昨年の15・3倍を下回り、2000年以降では最低だった。入学式は4月19日の予定。2年間、歌やダンスのレッスンに励む。

　校内での掲示による発表は今年も取りやめ、午前10時にネットで発表。スマートフォンなどで合格を確認した受験生は入学手続きのため次々と同校を訪れた。

　「まだ実感が湧かなくて夢の中にいるみたいです」。大阪府茨木市の赤井七海（ななみ）さん（16）は、昨年に続き2度目の挑戦で合格した。「踊るのが大好きなので、ダイナミックなダンスでお客さんを笑顔にするのが目標です。ようやくスタート地点に立ててうれしい」と喜びを語った。

　東京都の都立高校2年生（17）は昨年4月、初めてみた宝塚の舞台に魅せられ、音楽学校の受験を決めた。

　「技術よりも、みんながひとつの作品に向かっていく姿勢が、他にはないと思いました」

　受験スクールに通い、初挑戦で合格。「清く正しく美しく宝塚の魅力を伝えていきたい」（三浦宏）