サプリ飲んで数日後、体に起きた異変 小林製薬に問い合わせたら

有料記事「紅麴」サプリ問題

寺田実穂子 野間あり葉 福井万穂
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 「健康によいと思って飲んだのに」。小林製薬が作った紅麴(こうじ)原料を含むサプリメントを摂取し、体調を崩したと訴える人たちがいる。識者は「機能性表示食品のリスクも知って」と話す。

 東京都在住の女性(58)は昨秋、テレビCMやネットで宣伝が目に入り、小林製薬の「コレステヘルプ」と商品名をメモして近所のドラッグストアに向かった。

 持病のため、コレステロールを抑える薬など毎日複数の薬を服用していた。できるだけ薬を減らしたいと考え、「悪玉コレステロールを下げる」という宣伝にひかれ、製薬会社の商品なので、「いいかも」と思った。

 ドラッグストアで店員に聞くと、もう在庫がないという。「売れてるんだな」。ネットで探して、購入した。

 目安の量を飲み始めて数日後、体がひどく重く、だるさを感じるようになった。仕事にも行きたくなくなるほどだった。トイレに行ってもすっきりせず、手がむくみ、まぶたが腫れた。

「健康になりたくて飲んだのに」

 10日くらい飲み続け、かか…

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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2024年3月27日23時24分 投稿
    【視点】

    機能性表示食品の制度は、安倍政権の経済成長戦略として2015年に始まった、いわゆる「規制緩和」です。規制緩和との言葉だけ聞くと、なんとなくいいことのように思えますが、物事にはつねに作用と反作用があります。我々はそもそもなんのために規制があっ

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