博士の数、世界トップ級目指す 「2040年に3倍に」 文科省
村山知博
文部科学省は26日、博士の数で世界トップ級をめざす「博士人材活躍プラン~博士をとろう」をまとめた。人口100万人当たりの博士号取得者を2040年に現在の3倍にするのが目標だ。大学院教育の改革や学生への支援強化で博士課程に進む学生を増やすとともに、産業界と連携して博士号取得者のキャリアパスを拡大するという。
現在、日本の人口100万人当たりの博士号取得者は123人。文科省によると「主要国のなかでは、日本のみ減少傾向が続いている」という。博士課程に進む学生も減っており、日本の科学力や研究力が低迷している一因とも指摘されている。
背景として、学生たちの将来への不安がある。科学技術・学術政策研究所の調査では、修士課程の学生のうち「博士課程に進学すると経済的な見通しが立たない」「博士課程修了後の就職が心配だ」と答えた人が3割を超えていた。
実際、同研究所が今月発表し…