「世界で一番小さなおうち」に埋葬 島民が減っても残る両墓制の風習

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土居恭子
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 離島の海辺に、青や赤、緑の色とりどりの屋根が見える。

 瀬戸内海の志々島(香川県三豊市)。人口20人ほどの島に、高さ1メートルほどの小屋が立ち並ぶ。

 これは遺体を土葬した「お墓」だ。島には亡くなった人を埋葬する「埋め墓(ばか)」と参拝のための「参り墓(ばか)」を分ける「両墓(りょうぼ)制」という風習がある。

 小屋は埋め墓の上に設けられ、正式には「霊屋(たまや)」という。「世界で一番小さなおうち」とも呼ばれる。

屋根がカラフルなのは……

 志々島に住む寺下忠清さん(…

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