山口・長門市駅が開業100周年 記念の催し、親子連れでにぎわう

大室一也
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 JR長門市駅(山口県長門市東深川)で23日、開業100周年を記念した子ども向けのイベントがあり、親子連れなどでにぎわった。

 同駅は京都駅を起点に山陰線で約601キロメートル、厚狭駅から美祢線で約46キロメートル地点にあり、山陰線の支線の仙崎線が仙崎港付近まで延びる。1924年3月23日に正明市駅として開業し、於福駅との間で運行を開始して美祢線が全通となった。

 正明市は市の中心地の地域名で、戦後、市名と駅名が異なることから住民らが当時の国鉄に改名を陳情。62年11月1日に駅名が変更された。2022年度の乗車人員は1日平均333人だったが、昨年6月末からの豪雨で被災した美祢線は全線で、山陰線は長門市駅より西側の小串駅まで、いまも運休が続いている。

 イベントでは100周年にちなみ、先着100人にオリジナル缶バッジをプレゼント。子どもたちは、停車した列車の運転室に入ったり、駅舎内で駅の歴史などに関する○×クイズに挑んだり、Nゲージの鉄道模型を見たりして楽しんだ。

 JR西日本広島支社長門鉄道部は、昨年の豪雨災害以降、56人態勢で沿線の業務を担う。岡本有弘部長は「国鉄時代から先輩たちがしっかり鉄路を守ってきた。今後も安全と安定輸送に努めたい」と話した。(大室一也)

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