モスクワ襲撃疑われるアフガンのIS系組織 ロシアへの憎悪と地の利

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バンコク=武石英史郎
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 ロシアの首都モスクワ郊外で22日夜、133人の死者を出したコンサート会場の襲撃事件は、過激派組織「イスラム国」(IS)のアフガニスタンを拠点とする系列組織が関与したとの見方がある。どんな組織が、なぜロシアを狙ったのか。

 「IS戦闘員がモスクワ郊外のクラスノゴルスクでキリスト教徒の大規模な集まりを攻撃し、数百人を殺傷し、基地に無事に戻った」。襲撃について、IS系のアマク通信は犯行声明を引用する形で伝えた。

 一方、AP通信などは米情報当局者の話として「アフガニスタンのIS支部がモスクワ攻撃を計画との情報を得ていた」と報じている。

 「アフガニスタンの支部」は世界に10以上あるIS系組織の一つで、同国東部で2015年ごろに旗揚げし、同国内やイランなどでテロや攻撃を繰り返している。イランから中央アジアやアフガニスタン、パキスタンにかけての地域を指す古い地名を取って「ISホラサン州」を名乗っている。

チェチェン、ウズベク、タジクも参加

 組織の中心はパキスタンから…

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