国鉄の食堂車「サシ581」が千葉・いすみで保存へ 鉄道ファン動く

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中野渉
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 希少な国鉄の食堂車が、青森県八戸市から千葉県いすみ市の民間鉄道ミュージアム「ポッポの丘」に搬入された。輸送費などは有志らがクラウドファンディング(CF)で集めた資金が充てられた。食堂車は今月下旬の除幕式でお披露目される予定だ。

 搬入されたのは、1972年に製造された国鉄の特急形寝台電車583系の食堂車「サシ581」(全長約20メートル)。17日夜に八戸市でトレーラーの荷台に載せられ、いすみ市まで計約750キロの道のりを夜間に平均時速約40キロで移送された。21日にポッポの丘に到着し、クレーンでレール上の台車に降ろされた。車両は運送会社や支援者ら約10人が手で押して、所定の位置まで約30メートル動かした。

 車両は東京都東北地方を結ぶ長距離路線など全国を走った。86年に引退した後は八戸市内の個人が国鉄の払い下げを受けて保管してきたが、近年は老朽化が進んで解体の危機にあった。

 食堂車の文化を後世に残そう…

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