フランス、グーグルに410億円の制裁金 報道機関の記事使用めぐり

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パリ=宋光祐
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 フランス競争当局は20日、報道機関や出版社と記事使用料をめぐる適切な交渉を行わなかったとして、米グーグルに2億5千万ユーロ(約410億円)の制裁金を科すと発表した。同社は事実関係を争わず、是正措置を提案しているという。

 発表によると、仏競争当局は2020年、著作権に関する欧州連合(EU)の指令にもとづく複数の報道機関からの訴えを受け、グーグルに「誠意ある交渉」に応じるように命令した。しかし、21年にはグーグルが命令に従わなかったとして、5億ユーロ(約820億円)の制裁金を科した。

 仏競争当局は今回、グーグル側が前回の制裁を受けて約束した改善策の一部を実施していないと判断した。著作権にもとづく対価の算定に必要な透明性のある情報を、報道機関側に提供していないことなどを問題点として指摘している。

 また、グーグルが昨年に発表…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交