前副総裁「日銀は動く必要なかった」 引き締めが招くリスク指摘

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聞き手・土居新平
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 日本銀行が19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げを決めた。金融緩和に積極的な「リフレ派」として知られ、2023年春まで5年にわたって日銀の副総裁を務めた若田部昌澄・早大教授は、急いで政策転換に動く必要はなかったと言う。

 日銀は政策変更に動く必要はなかったと考えている。経済が過熱して賃金と物価が上がりすぎるリスクは、非常に小さい。むしろ早めに利上げすることで、賃金から物価への転嫁が進みにくくなり、時期尚早の引き締めになるリスクがある。日本経済はそんなに強くなく、十分に暖まっているとは言えない。

 今は、二つの日本がせめぎ合…

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