前夜から数時間待ち伏せ 被害女性に「2~3千万渡した」 新宿殺人

有料記事

藤田大道 長妻昭明

 東京都新宿区のタワーマンション敷地で8日未明、住民の女性が刺されて死亡した事件で、現行犯逮捕された男が事件前夜から数時間、女性を待ち伏せていたことが捜査関係者への取材で分かった。逃げる女性を追いかけていたことも判明。女性には数十カ所の刺し傷があり、警視庁は男に強い殺意があったとみて調べる。

 職業不詳の和久井学容疑者(51)=川崎市川崎区=は8日午前3時10分ごろ、マンション住民で無職の平沢俊乃さん(25)を果物ナイフで刺すなどしたとして殺人未遂容疑で逮捕された。警視庁は殺人容疑に切り替えて調べている。

 警視庁によると、2人に接点ができたのは3~4年前。平沢さんが働いていたガールズバーに和久井容疑者が訪れ、常連客になったという。

「付き合っている」「いい子なんだ」

 同居する父親によると、和久井容疑者は2021年ごろ、趣味だった車やバイク、集めていた数十台の高価なミニカーを立て続けに売却した。父親が理由を尋ねると、「付き合っている女性から、結婚する気があったらお金にしてと言われた」と話したという。その後には「借金も含めて2千万~3千万円ほどを女性に渡した。いい子なんだ」と話したという。

警告、逮捕、接見禁止命令

 だが、警視庁によると21年…

この記事は有料記事です。残り465文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません