第6回被爆体験に涙ぬぐうアメリカ人も オッペンハイマーの国に変化の兆し
【A Scene】被爆者の話を聞いたアメリカの子どもたちの反応は…。2週間の旅に密着したドキュメンタリーの前編です。
A Scene × Premium A × A stories 「Do you know Nagasaki?」
原爆投下国である米国で長崎の被爆者らが被爆体験を伝えるキャラバンツアーを終えて約1カ月が経った2023年12月22日。参加したメンバーが集い、長崎市の長崎原爆資料館で報告会を開いた。
「米国市民が核をなくさなきゃいけないと思っていることが分かった。これが最大の成果だった」。ツアーを発案した被爆者で医師の朝長(ともなが)万左男さん(80)はそう切り出した。
医師として白血病研究に尽くし、放射線の健康への影響が生涯続くことを明らかにすることで核なき世界に近づけようとしてきた。数多くの国際会議で核廃絶を訴え続けている。
だが、国際的な枠組みの核軍縮が停滞する中、「外交官ではなく、市民に直接訴えて国を動かすしかない」と考え、ツアーに踏み切った。
報告会では、ツアーに参加し…
DO YOU KNOW NAGASAKI? アメリカで聞くナガサキと原爆
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