堺市の認定こども園で保育士の大半が退職希望 運営法人が市に報告

井石栄司
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 堺市西区にある認定こども園「あいあい浜寺中央こども園」で、常勤保育士の大半が退職希望を出していることが、市への取材でわかった。新年度から3~5歳児に限定して規模を縮小して運営する方針を示しているという。

 市幼保推進課によると、園を運営する社会福祉法人「森の子ども」の宮下鉱二理事長が今月8日に市役所を訪れ、「保育士がたくさん辞めるので4月から運営が難しい状況にある」と報告したという。法人の理事の一人がパワーハラスメント的言動をしたことなどを理由に、常勤13人(今年1月時点)のうち、園長をはじめとする10人程度の保育士が退職届を出したという。

 同園には4月1日時点で0~5歳児計143人が在籍する予定。市の担当者は12、13日に開かれた保護者説明会にも出席。法人側は説明会で、3~5歳児の受け入れについては継続する考えと、パワハラ的言動をした理事を解任する意向を示したという。

 市幼保推進課の担当者は「理事長からは市のサポートをお願いされた。転園希望者については、市内の周辺の園に転園する手続きを支援していく」と話している。(井石栄司)

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