「私がサトシ・ナカモト」 ビットコイン生みの親? 裁判所の判断は

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ロンドン=藤原学思
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 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの「開発者」を名乗る豪州出身のコンピューター科学者(53)について、英高等法院の知的財産企業裁判所は14日、「彼は開発者ではない」と判断した。英メディアが同日、報じた。

 ビットコインは2008年に「サトシ・ナカモト」名で出された白書をもとに開発され、今月11日には7万2千ドル(1070万円)を超える史上最高値をつけた。ただ、開発者のサトシとは誰なのか、個人なのか団体なのか、明らかになっていることは何もない。

 豪州出身のクレイグ・ライト博士は長らく、「自分がサトシだ」と訴え、各所で知的財産権を主張。多数の訴訟も起こしてきた。

 一方、仮想通貨の関連企業などでつくる非営利団体「仮想通貨オープン特許同盟」(COPA)は「根拠がない」と否定。ライト氏の訴えが関係者を萎縮させ、ビットコインの進歩を妨げているとして、ライト氏を提訴した。

■裁判所は「圧倒的な証拠」で…

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論