第3回「ディープステート解体」の真意は 元側近が語ったトランプ氏の構想

有料記事トランプ再来 備える日本と世界

ワシントン=望月洋嗣 高野遼
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連載 トランプ再来 備える日本と世界:③

 「スティーブ・バノンはどこだ? 我々はスティーブを愛している」。2月24日、米保守派最大の政治イベント「保守政治活動会議(CPAC)」の演説で、トランプ前大統領(77)は元側近の名を7回も連呼した。

 スティーブ・バノン氏(70)。トランプ氏の最初の大統領選を取り仕切り、首席戦略官として一時はトランプ政権にも入っていた。トランプ氏の思考法や行動様式を理解する上で重要な人物だ。

 トランプ氏が大勝した「スーパーチューズデー」から一夜明けた3月6日、ワシントンの住宅街にバノン氏を訪ねると、上機嫌で現れた。

 「せっかくだからスタジオで話そう」。向かった先は、バノン氏がホスト役を務めるポッドキャストの人気番組「ウォールーム」の収録現場。強い照明のなか、勢いよく話し始めた。

【連載を最初から読む】トランプ再来 備える日本と世界 アメリカ大統領選2024

11月の米大統領選で、もしトランプ前大統領が当選したら? 選挙戦はこれからなのに、早くもそんな議論が巻き起こっています。「第2次政権」が誕生したら、米国、日本、世界はどう変わるのか。見取り図を示します。

 「この番組は巨大なトランプ…

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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2024年3月21日8時24分 投稿
    【視点】

    いくらアメリカの官僚制度が猟官制であり、政治任用によって政府高官が入れ替わるのが常だといっても、さすがに万の単位で人材を動かすのは無理がある。政権が変わり、政策が変わっても一定の安定性を担保してきたのはキャリア官僚であり、政策のプロの人たち

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