能登の水道管損傷、東日本大震災の7倍 下水道管は46%で被害疑い

有料記事能登半島地震

矢島大輔
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 最大震度7を観測した能登半島地震で、水道管の被害が最も大きかった石川県能登町の1キロメートルあたりの被害箇所数は2・66で、東日本大震災で最も被害が大きかった宮城県涌谷町の0・36と比べて、約7倍に上ることが、国の調査でわかった。最大断水戸数に対する断水戸数の割合(断水率)も、能登半島地震は発災15日後で48・3%とほかの被災地より高く、復旧の遅れが浮き彫りになった。

 能登半島地震を踏まえた上下水道の地震対策を検討する国の有識者会議(委員長・滝沢智東大教授)の初会合が12日に開かれ、報告された。

 能登半島地震では水道管が広範囲に壊れ、石川県を中心に最大約13・7万戸で断水が発生した。道路が寸断された影響などで復旧が遅れ、3月8日現在、石川県の輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、内灘町の5市町計約1・7万戸でなお断水が続いている。

 厚生労働省の調査で、能登町で水道管1キロあたり2・66カ所、輪島市では同2・63カ所が、それぞれ損傷していたことが判明した。

 阪神・淡路大震災で最も水道…

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能登半島地震

能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]