ロシア大統領選はかくして茶番に もしプーチン氏批判候補が出たら…

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※以下のニュースレターは、ロシア大統領選前の3月13日に配信したものです。

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 みなさん、こんにちは。ロシア大統領選が15~17日に行われます。投票を目前に控え、選挙戦も熱を帯びていると言いたいところですが、米大統領選とは異なり、ほとんど報じられることはありません。

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 もちろん、その一番の理由は、現職のプーチン氏の圧勝が確実な点にあります。しかし、それだけではありません。プーチン氏以外の3候補は選挙戦の中で、決してプーチン氏を批判しないのです。それどころか、プーチン氏を支持していることさえ隠そうとしていない。

 正直言って、この茶番劇を「選挙」と呼ぶことに、ためらいを覚えます。

 ほとんど報じられることがない、候補者の顔ぶれを紹介しましょう。現職のウラジーミル・プーチン氏(71)のほか、

 共産党のニコライ・ハリトーノフ氏(75)

 自由民主党のレオニード・スルツキー氏(56)

 政党「新しい人々」のウラジスラフ・ダワンコフ氏(40)

 プーチン氏以外の3人は、いずれも現職の下院議員です。このうちハリトーノフ氏とダワンコフ氏は、党首ですらありません。唯一の党首スルツキー氏にしても、自由民主党の創設者で一昨年に死去したウラジーミル・ジリノフスキー氏とは、人気も知名度も比ぶべくもありません。

 2月末から、候補者によるテ…

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    倉田徹
    (立教大学法学部教授)
    2024年3月20日9時5分 投稿
    【解説】

    この茶番劇を「選挙」と呼ぶことに、ためらいを覚えるという駒木記者の悩みは、香港の行政長官選挙に対する欧米メディアの対応にも、同様のものがありました。一部のメディアはelection(選挙)ではなく、selection(選抜)やappoint

    …続きを読む